希望の欠片

20年のキセキをくれた6人に。贅沢な時間をくれた1人貴方に。

LIVE THEATER備忘録


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2016.09.03−04、幕張メッセイベントホールで神谷浩史さんの2ndソロライブ「LIVE THEATER」が開催されました。昨年の「ハレ4to5→6」から約一年後。ラジオでは「1stだと何をしても喜んでもらえるけど、だからこそ同じ場所での2ndライブは不安。毎日身体のあちこちに痣を作っています」と語っていた神谷さん。この話を聴いた時は「なんでもいいから無理だけはしないでくれ」と思いました。

もうね、6月の神谷さんの働き具合と言ったら。キラフェスをやってDGSEXPOをやって、アニメイベントだってあったし普通の声優としての仕事や「Theater」発売に向けた雑誌の仕事だってあっただろうし、合間にソロライブのことも話し合わなければならなかっただろうし。ファンとしてお仕事を追い掛けることだって忙しいから、神谷さんは何千倍何万倍だと思います。

そんな不安も抱えつつ迎えた本番。終わった今では神谷さんへの感謝しか無くて、思い出すだけで泣けてきて、でも笑っている自分が居ます。


会場中に目を配らせて、自分の居るところから近いファンに指を指したり、カメラに向かってウインクをしたり。Sabaのサビ部分の最後の♪「Such a beautiful life」の伸ばしを始め、時折少し音程が上手く取れなくて顔を顰めて、でも私達には笑顔を向けてくれて。



MCで神谷さんが何かをする度に\フゥーッ!!/って皆で言うのが楽しかった。神谷さんがイヤモニでスタッフさんに何かを言われて「絶対言わないから!」って言って\え〜?なに〜??/って言ったら答えてくれるのが嬉しかった。ライブ制作の裏話を話している時に出来事を思い出して「ふふふっ」と笑う神谷さんは可愛くて。

「原作があって、原作があるからアニメがあって、アニメがあるからアニメキャラが居て、アニメキャラが居るから声優が居る」

って誠実に話す神谷さんは凛としていて。

「僕は失礼ながらここに居る皆さん一人一人のことを存じ上げませんが、皆さんは僕のことを知ってくれているっていうことは凄いことだなぁと。自分がそんな人生を歩むだなんて思ってもいませんでした。皆さんは確実に"声優の神谷浩史"を構成する大事な要素です。会場が紫一色で、僕が何かを言う度に\フゥーッ/と言ってくれて、ここがホームだから甘えてしまうんです」

なんて笑う神谷さんを見て何とも言えない感情になりました。私の中で神谷さんはあまり甘えた姿を見せない人で、"神谷浩史"をしっかり完成させている人だから。そんな人が甘えられる場所の一部であることが凄く嬉しかった。



個人的には単独ライブが凄く好きなんです。キラフェスとか、ジャニーズで言えば音楽番組の拡大SPとかカウコンとか、色んな人が一同に介して行うライブも普段観られない他の人のライブを見ることが出来るから好きなんですけど、ソロライブはその人のカラーがよく出るし、ライブに来る人はその人のファンだから、その人のためだけにある空間が出来上がる。好きなものが共通している大勢の人と同じもので盛り上がれることって私にはライブ以外では無いから。
話せなくても笑ってたり、泣いていたりしているところを見て「うん、うん、分かるよ」なんて心の中で思ったり。何よりその人の、今回では神谷さんの味方だけの空間、世界に居られることが幸せだなぁって思います。


ライブ1曲目は『Dolce mist』。可愛いが詰まっている曲ですが、特にサビ部分のお手振りが可愛いこの曲。シアライでも変わらず可愛かったです。ライブのオープニングにはぴったりの歌詞ですよね。


『シリカゲル』『YELL』『HA-RE?GO!』などでは神谷さんにつられて思いっきり愛の手を入れました。楽しかったし、『YELL』はトロッコでアリーナを回ってくれて近くまで来てくれましたが笑顔が可愛かった…。


『ミラーワールド』ではダンサーさんが大きな鏡をステージ上に持ってきて、紫のペンライトが揺れる客席を映してくれました。
続く『START AGAIN』では鏡を引っ繰り返して強い照明へ早変わり。『START AGAIN』はライブで聴いてナンボだと思ってるので凄く嬉しかったです。


『スノウフレイク・ワンダーランド』ではステージを覆うくらいの大きな幕を下ろしてプロジェクションマッピング。1番は雪の映像、それに2番では神谷さんの映像が追加。その時は「ソロライブでこんなすんの?!」と驚きながら感動をしましたが、思い返せば色んな意味で凄い映像でした。2番のAパートBパートで中央、左側、右側ってそれぞれリップシンクしている神谷さんの映像が映されるんですけど、サビだとそんな映像の神谷さん3人が歌っている神谷さん(実物)を囲むっていう言葉にするとシュールな、でもその時の私は映像の中の神谷さんの表情がとても優しいもので感動した映像です。


『虹色蝶々』ではセンターステージのタワーステージを上げて神谷さんの目線をスタンドの客席まで上げました。ペンライトは紫の他に皆さん各々好きな色を点けて、カラフルな光景が広がっていました。スタッフさんもライトを虹色にして会場天井の後方にはその名の通り虹色蝶々が舞っていて、その中で笑顔で歌う神谷さんはただただ可愛くて。

「タワーステージの手すりが片側にしか無いから怖いけど、スタンド席の上に居る皆さんと沢山目線が合いましたから、高いところも悪くないですね」

なんて言われたらもう\キャ~ッ/って大歓声上げるしか無いです…。



本編ラストはアルバムや今回のライブのタイトルにもなった『シアター』。ハレライの『ハレのち始まりの日』と同じように「上手には歌えないけど、心をこめて歌います」そんな言葉と共に流れる優しいイントロ。曲調も歌詞もPVも全部好きな曲ですが、途中で泣きすぎてペンライトを振れませんでした。
『虹色蝶々』の間に花道にレッドカーペットが敷かれて、アウトロの時に花道の左右にあるライトに照らされながらカーペットの上を歩いて行く姿は、PVの姿そのもの。1日目はPV同様にファンに手を振りながら、2日目はまっすぐ前を見据えながら歩かれていました。
『シアター』の時点で私も周りも泣いていましたし、恐らく神谷さんも涙ぐんでいたかなぁと思います。


神谷さんが捌けてから、アンコールの掛け声が直ぐに始まったんですけど、2日目は少しバラバラだったんです。でも1人の男の人が若干枯らしながら大きな声で「アンコール!!!」ってまとめてくれて、1つになって。『シアター』の前のMCで「次の曲が最後なんてヤダー!!」なんて叫んだ私達に「俺もライブが終わらないのはヤダよ!!!」なんて言ってた神谷さんはスタッフさんに「落ち着いて下さい」なんて諭されるくらい急いでライブTシャツに着替えて出てきてくれました。ツンデレかよ…最高だよ…。

アンコール1曲目は『影もまた真なり』。最初タイトルを見た時は『かげもまたまことなり』って読んだけど、正しくは『かげもまたしんなり』です。歌詞が可愛くて神谷さんの歌声にすごくマッチしてて(個人的主観)ライブで歌ってくれないかなぁと思っていたのですか、想像以上に

♪「光のきざはしを行けば影もまた真なり 甘美で悪戯な闇」 ♪「僕はね あなたの足元にずっと控えている影だ 隣りにある」

が可愛すぎで;;

アンコール2曲目『GLORIOUS TIME』、1日目は「皆で歌いましょう!!」って言われまして、遠慮がちに声を出しました。サビの♪「はずんで」のところは本当に声も弾んでいて可愛かったなぁ…。歌詞が進むに連れて少しずつ合唱の声が小さくなったんですけど、2番サビの♪「目の前に広がってる景色が今ひとつの色に染まっていく 素敵な瞬間手がつけられない」で神谷さんが歌詞を間違えた時は皆で合唱してフォローをする、なんていう素敵な瞬間が出来上がりました。
2日目は普通に神谷さんが歌ってました。個人的な体験にはなりますが、トロッコで近くに来てくれた時、1日目は合唱だったからって2日目も大きな口を開けて口パクで歌ってたんです。そしたらその時神谷さんと目が合って、笑って頷いてもらいました。私にじゃないかもしれないけど、確実に視界には入ってたので私に向かって頷いたんだって解釈をしておきます。ライトの関係で後光が指しているように見えて凄く尊い存在でした。


その後改めて挨拶があって、バンドメンバーの方やダンサーさん達と手を繋いでマイクを通さずに「ありがとうございました!!」と一礼。その後に左右のスタンド席の近くまで行っていたのですが、神谷さんが居るところの近くに泣いている女の子が居て、その子に向かって「泣くんじゃないよ~まったく」と一言。いや泣くよ?!もっと泣くよその子?!なんなら私達も泣くよ?!言われた彼女はもっと泣いて、私ももっと泣いて、周りの人ももっと泣きました。あんなに優しい「泣くんじゃないよ」は聴いたことがありません。少しおちゃらけた口調だったけど声色も表情も優しい一言でした。みんな、DGSのDearVoiceにリクエストを送るんだ…(何度も送ってる女)

神谷さんがキスを会場後方まで届くようにぶん投げるというある意味本当の投げキスをして退場した瞬間から、会場は大きなアンコールに包まれました。一発目から大きな声を揃えたアンコールは聴いてるだけで泣きそうになりました。泣きながらアンコールをしていた人も多かったと思います。ダブルアンコールはアンコールほど時間を取らずに神谷さんが出てきてくれました。その時の歓声が一番大きかったと記憶しています。


ダブルアンコールは『贅沢な時間』。「僕のわがままですが、皆と一緒に歌いたいです」なんて可愛いお願いをされちゃいました。これがわがままなら私が普段言っているわがままは罪ですよ…。

ハレライでは

「ライブの時に僕が思っていること。そして願わくば、皆さんもそう思ってくれている様に。そんな願いを込めて作りました」

と紹介していた『贅沢な時間』。本当に贅沢な時間でした。それしか言えないです。
Cパートの♪「贅沢な時間はあなたのために 視線のハーモニーで 幸せな時に満たされることに 幸せ感じてる」の♪「幸せ感じてる」の時にバンド演奏が消えて、自然と合唱の声も消えて、会場が一気に静かになって。

そんな会場に響いた「声優として今のここに立てることをとても幸せに感じます」という神谷さんの言葉、スクリーンに映された神谷さんの笑顔、♪「幸せ感じてる」の文字。

言葉の綾とかそういうのではなく、文字通り人生で一番泣きました。
その後のアウトロの♪「lalala…」の大合唱の時の神谷さんの顔はこの上なく優しかったです。愛おしいものを見つめるような表情で、そんな愛おしいものに自分も入ってるのかと思うと幸せですね。
そんな神谷さんも唇を噛み締めて涙を堪えてて、でも涙が落ちて。さっき「泣くんじゃないよ~」とか言ったくせに~!!!!(涙)



私から見た神谷さんは自分にも他人にも厳しい人で、甘える姿なんてあまり見せないし、ましてや涙を見せるなんて考えられなくて、だからこそ今回ここがホームだからって甘えてくれて、私達も一緒に作った空間で泣いてくれたことは本当に贅沢な時間でした。
神谷さんのファンで本当に良かったです。個人としてはこれから大学受験を控えていて、暫くイベントには行けないし、きっと今回のライブの記憶も今みたいに鮮明に覚え続けることは出来ないと思います。今回のLIVE THEATERで貰った沢山の感情や思い出がこの先ずっと、ふとした時、例えば曲を聴いてる時なんかに少しでも思い出せるならそれだけで幸せです。また神谷さんにお会い出来る日を信じて。







夢のような楽しい時間が 明日へ挑む僕らの胸の中 たった1秒残ればいい